【前編】レベルが違う!よこはま動物園ズーラシア

自然の中で出会う世界の動物たち ズーラシアの魅力

神奈川県横浜市にある【よこはま動物園ズーラシア】を訪れました。日本最大級の敷地を誇るこの動物園は、「生命の共生・自然との調和」をテーマに、檻に頼らない開放的な展示と、緑豊かな環境が魅力です。

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このページの写真はすべてスマートフォン(iPhone15)で撮影しました。

自然と一体化した展示施設

ズーラシアの最大の特徴は、“環境展示”という手法。動物たちが本来暮らしている環境を再現することで、より自然な姿を間近に感じられます。檻や金網の存在が極力排除され、ガラス越しや堀を用いた展示が中心です。

動物がゆったりと過ごす様子は、まるで本物のサバンナや熱帯雨林を歩いているよう。観察というより“共に過ごす”感覚がありました。

出会った動物たち①

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ご紹介は撮影できた一部の動物たちです。他にもたくさんの動物たちがいます。

インドゾウ

入園してすぐ、さっそく2頭のゾウさんに出会えました。この日は少し暑かったこともあり、ゾウたちはのんびりとお水を飲む姿を見せてくれました。
広い園内の入口で、こんなに大きな動物にいきなり会えると、「ああ、動物園に来たんだな」という実感がじわっと湧いてきます。子どもも大人も、思わず足を止めて見入ってしまう、そんな印象的なスタートでした。

ボウシテナガザル

次に出会ったのはボウシテナガザル。その名の通りとっても長い腕を使って、施設内をすいすいと軽やかに移動していました。
とにかく活発で、シャッターを押すころにはもう別の場所へ…!なかなか写真がうまく撮れないくらい元気いっぱいの姿に、見ているこちらもつい目で追いかけてしまいました。

マレーバク

マレーバクの展示エリアは、とても印象的でした。この日はちょうどお昼寝タイムで、のんびりと横になって休んでいる姿に出会えました。
施設は広くて明るく、水場も透き通っていてとても清潔感があり、まるでリゾートのような雰囲気。静かに過ごすマレーバクの姿がよく映えていました。
午前中や夕方の時間帯が特に活発に動くことが多いそうです。次回はその時間帯を狙って、元気な姿を観察してみたいですね。

インドライオン

インドライオンの展示エリアは、熱帯雨林をイメージした緑豊かな空間。木々の合間から差し込む光と、広々とした展示場の奥に進んでいくと…

堂々と、そしてぐっすりお昼寝中。

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インドライオンさんも早い時間と閉園間際が活発なようです。

ポイント
薄明薄暮性

ライオンは「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」といって、日の出前後や夕暮れ時に活動が活発になる動物です。昼間は気温が高くなるため、日中は木陰で寝そべって休んでいることが多く見られます。
展示場で寝ている姿を見かけても、がっかりせずに。動物本来のリズムで生活している姿を、そっと見守ってあげてくださいね。

ゴールデンターキン

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大きなヤギ・・・?

ゴールデンターキンは、ウシの仲間なんです。そのずんぐりとした体格と金色の毛並みはとても印象的で、見た目のインパクトも抜群。
展示場では、彼らの生息地である中国・秦嶺山脈の岩場の急斜面を再現しており、「こんな場所に暮らしているんだな」と自然と想像が広がる、素晴らしい環境展示になっていました。
この時はちょうど、設置された木に角をこすりつけて削っている様子で、近くにいると「ゴリゴリ…」という音がはっきり聞こえるほど。かなりの力を込めているのが伝わってきました。
その真剣な表情と力強い仕草に、思わず見入ってしまいます。こうした自然な行動が観察できるのも、環境展示ならではの魅力ですね。

レッサーパンダ

どの動物園でも大人気、そして私も大好きなレッサーパンダさんに会えました。
この日は気温が高くなっていて、寒い地域に暮らすレッサーパンダにとってはちょっと暑すぎたようで、外ではなく屋内で過ごしていました。
眠そうにうとうとしている姿を、間近でじっくり観察することができ、ふわふわの毛並みや、ちょこんとした手足のかわいさに癒されました。まさに癒やし系代表です。

ホッキョクグマ

取材日から9日が経って、ライくんはまたひとまわり大きくなっている気がしました。
この日は数分間の閲覧制限が設けられていたため、撮影は数枚にとどめて、肉眼でじっくり楽しませてもらいました。
展示場は順路に沿って3か所から観覧できる構造になっており、どこかの角度からはきっとその姿を見つけられるはずです。タイミングが合えば、元気に動き回る様子にも出会えるかもしれません。

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飼育員さんへのインタビューや、一般公開前の様子も動画でご覧ください。

ミナミアフリカオットセイ

透き通ったきれいな水の中を、すいすいと泳ぐ姿を水中ビューから間近で観察することができ、とても迫力がありました。
「こんなに近くで!」と驚くほどの距離感で、ガラス越しとは思えない臨場感です。
水の揺らめきとともに動く姿は、ずっと見ていても飽きません。

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数分居ればグルグル巡回してくれますよ!

フンボルトペンギン

この時はフンボルトペンギンたちはちょうど水中にいて、残念ながら写真は撮れませんでしたが、展示施設はとても印象的でした。
屋外にはリアルな岩場が再現されていて、そこにはペンギンたちの巣穴がたくさん。まるで自然の海岸に迷い込んだかのような、臨場感のある環境展示でした。

オオワシ

オオワシ、とにかくかっこいいですね。近くで見るとその大きさと鋭いまなざしに圧倒されました。羽を大きく羽ばたかせたときは、思わず「おおっ」と声が出るほどの迫力。
その瞬間は本当に一瞬なので、シャッターチャンスはどうかお見逃しなく。

ニジキジ

ニジキジは、まるで宝石のような美しさを持つ鳥です。
特にオスは光沢のある羽が特徴で、見る角度によって色が変わるその姿はまさに自然のアート。メスは少し地味ですが、その分オスとの違いがよくわかります。
写真でもきれいですが、実際に肉眼で見るとその鮮やかさは別格。ぜひ現地でじっくり観察してみてください。

ギンケイ

ギンケイはキジの仲間で、特にオスはひときわ目を引きます。この通り、長く立派な尾羽を持っていて、動くたびにふわっと揺れるその姿はとても優雅です。
色合いも美しく、まさに「魅せる鳥」といった印象でした。展示スペースも近くでじっくり観察できるので、尾の模様や羽の質感まで楽しめます。

お昼休憩

園内にはいくつかのレストランがあり、それぞれのエリアの特色に合わせたメニューが用意されています。
そのほか、アジアの熱帯林ゾーンにはフレッシュネスバーガー、入口付近にはサーティワンアイスクリームもあります。
また、園内は飲食物の持ち込みも可能で、休憩スペースや芝生広場も多く整備されています。天気のいい日は、レジャーシートを広げてピクニック気分で楽しむのもおすすめです。

オージーヒル グリルレストラン

休憩ゾーンも多数

Zin

後半に続く

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この記事を書いた人

Zinのアバター Zin 編集スタッフ

動物が大好きで、これまでに保護猫活動にも取り組んできました。そこから動物園で暮らす動物たちの飼育環境にも関心を持つようになり、本プロジェクトを立ち上げました。
本業ではディレクター・プロデューサーとして映像や企画の仕事に携わっています。
推し動物は、ちょっと不機嫌そうな顔がたまらない「ヤブイヌ」です。