皆さんは世界五大珍獣という言葉をご存知でしょうか?私は小学生の頃に東山動物園のボンゴの展示をきっかけに調べ、高校生までに4種、国内の動物園で運良く出会うことができました。でもあと1種…あと1種と思ってるうちに社会人となり、時間も中々取れなくなってきてしまい、英語が本当に苦手なので海外に見に行く!という気持ちに持っていくことはできず、半ば諦めモードに。
しかし、国内の動物園水族館を巡ってるうちに好きな動物、興味のわいた動物はやっぱり自分の目で見てみたいという気持ちが沸々と湧いてきて、
オーストラリア旅行に踏み切りました。
国内で制覇した4種を紹介
1種目 ジャイアントパンダ


上野、アドベンチャーワールド、王子動物園にて写真に収めました。
中でも記憶にあるのはシャオシャオです。
初公開の際に抽選で当たったのでコロコロしている時代を見ることが出来ました。
しかし観覧当日は土砂降りの雨。あぁこれは室内でしか見れないのかもしれない…と悟りましたが、
なんとシャオシャオだけ屋外の木に登っているじゃないですか。
なんかパンダと言ったら運動神経のないたるんたるんな映像がよくバズってるのでそのイメージが割と強かったのですが、こんなツルツルそうな木を雨の中登ってしまうのか…と感動した記憶があります。
2種目 オカピ


オカピは高3の時にズーラシアで見たのが初めてでした。
国内にいるけど学生の身分では中々関東に行くことが出来ず、出会うのが遅くなってしまいました。
当時はカメラを持ってなかったので、心にしっかり記憶させ、つい最近ズーラシアに再度行き写真に収めてきました。
こちらもちょうど生まれて4ヶ月のフラハを収めることが出来ました。もっと小さくふにゃふにゃな姿が見れるのかなと思いきや、どっしりと立ち親から離れて木をアムアムする姿でやっぱり草食動物の成長って早いなと実感しました。
3種目 コビトカバ

写真のコビトカバは東山の個体です。
いつも見にいくと放飼場の端っこだったり、プールの端っこだったりにキュッとしてるイメージがあります。
たまに動いてる姿が観れると嬉しかったりします。
4種目 ボンゴ

https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/blog/2008/10/post-1790.html
今では五大珍獣最初の一歩がボンゴ!というのは難しい状況かもしれませんが、私の一歩目は東山のボンゴでした。
森の魔術師、世界五大珍獣という心くすぐられる単語に当時小学生だった私はもう大興奮ですよ。とにかく沢山メモを取りました。
結果遠足のまとめはもうボンゴ一色です。それが残っていれば…と物置を探しましたが流石に20年以上前のものは見つけられませんでした。
五大珍獣制覇記録を!

さぁオーストラリアに行こう!と思った理由は、動物園に行きたいのは勿論ですが、現地にワーホリ中のフォロワーさんがいました。
英語を頼れる方もいるし、今しかないのでは?という気持ちで、遊びに行って良いかお伺いをし旅行が実現しました。とは言っても現地で合流するまでと、カモノハシのいるシーライフシドニーへ行くのは1人。ただそれでも初めて見る動物に会いに行けると思うと、大人になってもワクワクしました。
折角海外に飛ぶなら写真に収めて制覇という形を撮りたかったので、見ているけど写真を自分で残せていないボンゴとカモノハシ両種飼育しているシドニーのタロンガ動物園と、万が一飼育がお休みしている場合に備えてカモノハシのみ飼育のシーライフシドニーの2園に的を絞りました。
英語力のない私の奮闘

動物園の話から少しだけ外れてしまいますが、英語力のない私ですが羽田空港から飛行機降りるまでは8割日本語!カンタス航空でシドニーまで渡りましたが、日本人のCAさんもおり、機内は日本語で行けました。
しかし空港に足を踏み入れた瞬間からほぼ英語に。シドニー空港は助かることに日本人が入国する際の入国審査はスマートゲートと言って機械で出来るので日本語対応しています。(サイトシーイングとか言わなくてもいいのよ)
ここまでは人の流れがあるので英語が出来なくても言葉が読めなくてもルンルンスキップしながら進めます。
問題は関税からです。
私は馬と仕事をしている、常備薬がある、フォロワーさんへのお土産を持っていることを入国カードにて申請していました。カードは英語と日本語があるのですが、機内で爆睡してる時に英語のカードのみ配られていたため、起きた時に速攻でCAさんを呼びました。
日本語カードを使った私の場合ですが、関税職員さんも、日本語のカードを見て、あなた英語喋れる?と気にしてくれます。私は勿論その問いにはノーです。
ノーと言ったら言語が切り替わるのかというと変わらないのですが、ゆっくり簡単に喋ってくれるのでどうにかこうにか乗り切ることができました。
念の為聞かれるかな?と思ったことに対して(薬何持ってるの?や馬の仕事って?お菓子何持ってるの?など)答えるための英単語を調べていましたが、関税で答えたのは頭痛薬だけでした。
シーライフシドニーでのカモノハシ探し

無事に空港を抜けたら一安心。お友達と一度合流して、シドニーの交通機関で使うICカード(オパールカード)を買ってもらい、どこの駅で降りれば良いのかを教えてもらい、いざ、まずはシーライフシドニーに向かいました。
英語が分からないのでシーライフシドニーのチケットは予めシドニー出発前に日本でKK dayというサイトから購入しました。
シーライフシドニーはワイルドライフシドニーという動物園と並びにあるのですが、カモノハシは水の中の生き物だし水族館の方にいるのでは?と思って探したのですがおらず。
えっいないやんと2周くらいしたのですが、見つけられず…ここまできてカモノハシ見られないのかーと寂しい気持ちに。
でも日本で調べた時にはいるって書いてあったし現地のフォロワーさんも見たと言ってたので意を決して飼育員さんに話しかけます。
でもあれ?カモノハシって英語で何ていうの?と調べましたが読めない!!!!発音を聞いても分からないということで「Excuse me. Where is?」と言って写真を見せると「Heis wildlife!」教えてくれました。
そこで動物園の方にいることに気づきました。
まさかの動物園だった!!
ということで急いで隣のワイルドライフシドニーに行き探して行きます。
ワラビーやらキノボリカンガルーやら、タスマニアデビルやら、ハリモグラなど錚々たるオーストラリアの生き物を足早に見つつやっと辿り着いたカモノハシの展示場!いざ!カモノハシの水槽へ!!
いたーーーー!!


入るとすぐにご対面となりましたが、展示場の隅っちょにお顔を向けてバタバタしているカモノハシが、こじんまりとしたアクリルの水槽の中にいました。

カモノハシがいた区画は少し暗めの通路で水槽の向かいにはカモノハシの説明が色々書いてありました(が、私は読めず写真もなくすみません)。さて写真を撮るは良いが、これは収めたかったカモノハシの姿ではない、ということで時間もたっぷりあるし動くのを待とうと決めました。
現地ではメジャーなのか、はたまた地味で動きがないからか素通りしていく人が殆どで私のように立ち止まってる人はおらず…。ポツンと1人カモノハシを見つめ続ける事になりました。
ずーっと角から動くがなく、時折頭をぐっと上にあげますが、それ以外の動きがなく…。隣がワニの展示場だったので、ワニを見てはカモノハシを見るを繰り返していました。
ひたすら動きが変わるのを待っていると、突然展示場の壁がパカっと開いてそこから飼育員さん登場。パラパラと細かい餌を撒くと、ケツを向けていたカモノハシが動き出します。
なんと泳ぐ姿、採食の姿、顔を同時に拝むことが出来ました。
ビーバーより小さく、思ったよりバタバタと泳ぐ、目がとても小さく、でも餌までしっかり泳いで行く。ツルツルのボディは暗い中でも反射を受けてピカピカと輝いていました。これが会いたかったカモノハシか…とその場で静かに感動した事を覚えています。
動くまで大体1時間くらいかかりました。運良く餌タイムだったのでこれがなかったらもっと時間がいったかもしれません。
タロンガ動物園へ

さて次はタロンガ動物園です。タロンガ動物園の入場券は予めシドニー在住のフォロワーさんに買っておいてもらいました。タロンガ動物園は、バスで行くルートと船で行くルートがあります。折角なので行きはバス、帰りは船に乗りました。船もバスや電車のような公共交通機関のような気持ちでICカードでピッと気軽に乗れ、運賃も10ドルを切っていたような記憶です。


タロンガ動物園でのカモノハシは真っ暗な夜行性館の方な展示場と屋外展示場の2つありました。私が行ったのは夏の12月。外の展示場にはおらず、夜行性館のみで姿を確認しました。
屋外展示場は丸く屋根のない展示場でした。
屋内展示場は真っ暗闇で結構大きな屋根のない水槽でした。
前日に1回しか見てないカモノハシを暗い中見つけるのは至難の業…見つけられません。フラフラと水槽を往復していたら、飼育員さんにあそこにいるよと教えてもらいました(私は英語力が皆無なため、他にも何か教えてくれましたが聞き取れませんでした)。こっちのカモノハシはギュイーンというような音が合うくらい爆走しており、
暗いプラス早いということで写真を断念しました。
ボンゴとの再会

カモノハシを見たら最後はボンゴです。
小学生ぶりにボンゴという生き物に再会できると思うと心が躍ります。ですが行った先の
展示場は空っぽ…
動物の行き来自由になっている場所でした。
ここまで来ているのに写真に収められなかったら日本に帰れない!という意地で待っていると体感10分ほどで登場してくれました。


私のボンゴのイメージは東山のマツなので、2本ツノが健在してる個体を見て改めてボンゴの美しさに打ちひしがれました。
時間に余裕があったら一生見ていられるくらいです。
ボンゴは網で仕切られてはいるのですが覆われているというわけではなく途中までしか網がないため、植物が生い茂って見にくい部分もありますが、そんなもの気になりません。遮るものなく綺麗な姿を見ることが出来ました。


帰り道は?

帰りもカンタス航空で帰りましたが、帰りは日本に着くまでオール英語でした。
4泊6日英語を浴びまくった私ではありますが、特段聞けるようになったわけでもなく、むしろ日本に帰れる安心感かリスニング能力はゼロ。機内食すら何があるのか分からない状況に陥っていました。それでも出国審査は通れましたし自分の座席でご飯を食べることもできました。もちろん英語が出来た方が解説も聞けるし質問も出来るしより一層楽しいと思います。ですが、こんな英語力でも海外に行って見たい動物を見ることも出来ました。
終わりに
東山動物園のある名古屋市はタロンガ動物園のあるシドニーと姉妹都市となっています。そのため東山の広報や、コアラが来園すると現地の飼育員さんが一緒に来ているなどなど、東山動物園に行きまくる私にとってよく聞く海外の動物園の一つがタロンガ動物園でした。
カモノハシとボンゴが見れた事が嬉しい収穫ですが、バードショーにコンドルは飛んでくるし、卵割を実演してくれるし、ディンゴも見れ、遮るもののない場所でコアラを大量に見て、オペラハウスとキリンのツーショットを撮るなど、大満足な旅となり、動物園で叶えたい夢の1つを叶えられることとなりました。自分実際行って写真で残すことが出来とても満足感が高いです。
好きな動物園にたくさん行くのも楽しいですが、これがしたい!で目的を絞った動物園巡りも大変楽しいものです。良ければぜひ皆さんも会いたい動物に狙いを定めてお出かけしてみてください。
以上私の世界五大珍獣制覇までの旅でした。誰かの参考、きっかけとなれば幸いです。