こんにちは!生きものの語り部です。
このコーナーでは、日本各地の動物園が取り組む活動や、近日実施されるイベントを紹介する『動物園ニュース』を、月2回のペースで配信しています。
ぜひZoology Loreの過去記事や、前回の動物園ニュースもご覧いただければ幸いです。
ホッキョクグマ「ピース」体調不良と回復の兆し
愛媛県のとべ動物園で飼育されているホッキョクグマ「ピース」に体調不良が見られ、2026年3月下旬より展示が一時中止されました。
園の発表によると、ピースは3月26日頃から食欲低下などの異変が見られ、右前肢の炎症が原因と診断されました。その後、患部の処置や投薬治療が行われ、経過観察が続けられています。
3月31日時点では、食事を通常通り完食し、獣舎内を歩く様子も確認されており、回復傾向が見られています。
また報道によれば、30日には患部の洗浄・縫合処置が行われており、現在は抗生剤による治療が続いています。
ピースは人工哺育で育ったことで有名なホッキョクグマで、「育ての親」である飼育員の高市さんや獣医師が治療に当たっているということです。展示再開については、健康状態を最優先に判断される予定です。
ゾウ乗り体験、プログラム終了 繁殖を目指し
宮崎市フェニックス自然動物園では、人気プログラム「ゾウさんに乗ってみよう」が2026年3月29日をもって終了しました。
このプログラムは約10年間にわたり実施され、多くの来園者に親しまれてきました。ゾウ使いとゾウの関係性や文化を伝える教育的側面も持つ取り組みでした。
しかし、アジアゾウの繁殖に向けた環境づくりを目指し、この度プログラム終了に至りました。
園では、オス「チョイ」が成長し、メス「みどり」も26歳になることを踏まえ、繁殖に取り組む時期に入ったと判断しました。ゾウは非常に繊細な動物であり、人との接触や展示形態が繁殖に影響を与える可能性があります。そのため、プログラムを終了し、より静かな環境を整える必要があったのです。
長年親しまれてきた体験の終了に対しては惜しむ声も多く聞かれましたが、その背景には「種の保存」という動物園本来の使命があります。
フェニックス自然動物園で赤ちゃんゾウが見られることを期待しましょう。

天王寺動物園、入園料改定へ
大阪市の天王寺動物園は、2026年7月1日から入園料を改定することを発表しました。
これまで大人500円だった入園料は800円へ、年間パスポートも2000円から3200円へと引き上げられます。
一方で、大阪市内の小中学生や高齢者などの無料制度は維持される予定です。
値上げの背景には、近年の運営環境の変化があります。報道によれば、猛暑対策の強化や動物飼育環境の改善、さらには希少動物の繁殖や保全活動の充実などに対応するための財源確保が目的とされています。
日本の公立動物園は長年「安価で利用できる公共施設」としての性格が強く、欧米と比較しても入園料は低水準にとどまってきました。しかし近年は、動物福祉の向上や施設更新の必要性から、料金改定の動きが各地で見られるようになっています。
今回の改定も、動物園の持続可能性を確保するための一歩と捉えることができます。

まとめ
今回の記事では、2026年4月前半の動物園に関するニュースをお届けしました。
今後も、日本各地の動物園や水族館のイベントや出来事を、ニュースとして紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


