カワウソの飼育を考える 前編

はじめに

Toki

こんにちは!マレーシア在住のTokiです!

今回は、カワウソについての記事です。
皆さん、カワウソと聞いた時にどのような第一印象を持っていますか?

“かわいい”と思う方も多いと思います。
“家で飼いたい”と思った人もいるのではないでしょうか?

実際に、とある水族館が来館者向けに行ったアンケートでは、2人に1人がカワウソを飼ってみたいと回答してました。

Toki

実際に私も、周りの方からこのような声を聞いたことがあります。

  • 小さい動物だし、家でも飼えるよね?
  • ペットショップにはいないけど、専門店に行けば買えるよね?
  • 餌はキャットフードで良いよね?

結論から言いますと、これらは全て間違った情報です。カワウソはペットとしては飼えない動物なんですよ。

今回の記事では、カワウソの飼育について考えていきます。”かわいい”だけではない、カワウソ本来の姿を見ながら、何故ペットにはできないのかを考える機会になれば良いなと思います。

内容が多いので、前後編に分けて解説します。前編となる今回は、このような内容でお届けします:

STEP
カワウソについて

1-1 日本で飼育されているカワウソ

1-2 日本のカワウソ

STEP
コツメカワウソについて

2-1 コツメカワウソとは?

2-2 コツメカワウソは絶滅危惧種

2-2 日本での飼育数

STEP
コツメカワウソの飼育・展示環境の現状

3-1 JAZA加盟園館での飼育環境

3-2 その他園館での飼育環境

3-3 アニマルカフェ等での飼育環境

1. カワウソについて

まずはカワウソについて少し解説しましょう。

“カワウソ”の定義は色々とありますが、この記事では食肉目イタチ科カワウソ亜科 (Lutrinae) に属するすべての種の総称として使用します。

カワウソは水辺を好み、川や湖、湿地、沿岸部などに生息しています。泳ぎが得意で、水中での狩りに適応した体のつくりをしており、食性は魚やカニ、貝類などの動物性のものが中心です。ただし、種によっては昆虫や果物などを食べることもあり、生息環境や季節によって食べるものは様々です。

カワウソは群れで生活すると思われがちですが、実は種によって異なります。ユーラシアカワウソのように単独行動を好む種もいれば、コツメカワウソのように家族単位や小さな群れで生活する種もいます。群れで生活する種は社交性が高く、鳴き声や体の動き、匂いを使ってコミュニケーションをとる姿は、人間の私たちにもどこか親しみやすく映ります。

1-1 日本で飼育されているカワウソ

カワウソの仲間は13種類が南極やオセアニアを除く世界中の水辺に生息しています。このうち12種類では生息数が減っており、7種類が絶滅危惧種に指定されています。2025年8月現在、日本ではこのうちのコツメカワウソ、ユーラシアカワウソ、ツメナシカワウソ、カナダカワウソ、ラッコの5種類が飼育されています。

コツメカワウソ
王子動物園

カワウソの仲間で一番体が小さなコツメカワウソ。東南アジアに分布し、多くの動物園や水族館で飼育されています。

ユーラシアカワウソ
井の頭自然文化園

韓国からヨーロッパまで、ユーラシア大陸に広く分布するユーラシアカワウソ。コツメカワウソと比べて体が大きいです。少しとがったような顔に注目!

ツメナシカワウソ
伊勢シーパラダイス

こちらはツメナシカワウソ。アフリカに分布する大型のカワウソで、日本では伊勢シーパラダイスとのいち動物公園の2カ所で会うことができます。

カナダカワウソ
アクアワールド大洗

カナダカワウソも大型のカワウソ。日本では盛岡市動物公園とアクアワールド大洗の2カ所で会うことができます。

ラッコ
鳥羽水族館

最後はラッコ。実はカワウソの仲間なんです。かつては日本各地で沢山の個体が飼育されていましたが、現在は三重県の鳥羽水族館でのみ会うことができます。

こうやって比べてみると、同じカワウソの仲間でも種によって違いがありますよね。カワウソは世界各地に生息していると書きましたが、日本にもいるのでしょうか?

なお、今回の記事ではラッコはあまり取り上げません。ラッコについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください:

1-2 日本のカワウソ

日本にはかつて、ニホンカワウソが広く分布していました。

ニホンカワウソは明治時代までは南西諸島を除く日本全国に分布していましたが、毛皮を目的とした乱獲や環境破壊により数が激減し、1950年代には本州や北海道から姿を消してしまいました。四国の個体も1970年代の目撃を最後に姿を消し、2012年に環境省により正式に絶滅の宣言がされました。日本中に沢山生息していたニホンカワウソが、私たち人間の活動により世界中で1匹もいなくなってしまったのはとても残念なことであり、私たちはこの歴史を繰り返してはいけないと反省すべきです。

二ホンカワウソ頭骨(複製) あつぎ郷土博物館

ニホンカワウソは独立種(Lutra nippon)として考えられていた時期もありましたが、現在はユーラシア大陸に広く分布するユーラシアカワウソの亜種(Lutra lutra nippon)として認識されています。しかし、北海道と本州以南の亜種の違いについても諸説あるなど、情報の少なさから分類が混乱しています。

では、今の日本にカワウソはいないのか?というと、そうではありません。ニホンカワウソは残念ながら絶滅してしまいましたが、今も日本には2種類のカワウソが生息しています。

1種目は、ユーラシアカワウソです。長崎県の対馬で、隣国の韓国から海を越えて来たと思われるユーラシアカワウソの糞や足跡が見つかっており、少数の個体の生息が確認されています。しかし個体数やデータが少なく、定着や繁殖をしているとまでは言い切れない状況です。

2種目は、ラッコです。北米やロシア等に広く分布するラッコですが、日本では長らく絶滅したと考えられてきました。しかし近年には北海道東部、特に霧多布岬周辺にて生息が確認されています。ユーラシアカワウソと違って定着していますが、個体数は少なく、長期的には予断が許さない状態です。

日本国内の野生動物は鳥獣保護法により保護されています。野生個体を観察する際は必ずルールやマナーを守り、遠くから見守りましょう。

2. コツメカワウソについて

世界には13種類のカワウソがいて、その大半が世界各地の動物園で飼育されています。その中で一番飼育数が多いのが、コツメカワウソです。

コツメカワウソ
臺北市立動物園

2-1 コツメカワウソとは?

コツメカワウソはカワウソの仲間では一番小さく、成長しても65cm~95cmほどです。タイやマレーシアなどの東南アジアに分布し、河川や水田などの比較的浅い水辺の環境を中心に暮らしています。名前のとおり指先に小さな爪しか持たず、他のカワウソのような鋭い爪がないため、「小爪(こつめ)カワウソ」と呼ばれています。この特徴は、主に柔らかい泥の中でカニや貝を探るような採食スタイルに適しており、器用な前足を使って小さな獲物を掴み取る姿がよく観察されます。

コツメカワウソはこのような特徴を持っています:

  • 社交性の高い生き物です
    • 家族を中心とした大きな群れで生活しています
    • 仲間同士の絆が深く、常に鳴き声でコミュニケーションをとっています
  • 主に夜行性です
    • 主に夜に活動し、明け方や夕暮れ時に活発に動きます
    • 日中は安全な場所で寝ていることが多いです
  • 様々な餌を食べる肉食性です
    • 野生では甲殻類、貝類、カエル、魚などを捕まえて食べます
    • 植物も食べますが、多くはないです

コツメカワウソについて、更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

参考文献

2-2 コツメカワウソは絶滅危惧種

コツメカワウソですが、生息地では個体数が減少し、現在は絶滅危惧種に指定されています。

しかし実は、最近までIUCNの評価では「準絶滅危惧(Near Threatened)」とされていました。これは、生息地が広く、河川や水田などの様々な環境に適応するため、すぐには絶滅しないであろうという考えての評価でした。しかし、その予測は悪い意味で裏切られ、個体数の減少により2021年に評価が「Vulnerable(絶滅危惧種)」に引き上げられました。これは、わかりやすく言うとコアラやチーターなどと同じ評価レベルです。

主な個体数減少の要因は、環境破壊と乱獲ですが、実は日本も無関係ではありません。日本は、過去に多くのコツメカワウソをタイなどの生息地から輸入していた歴史があります。2021年に絶滅危惧種に指定されて国際取引が制限されるまで、毎年多くのコツメカワウソが輸入され、国内業者を通してペットショップやエキゾチックアニマルカフェ等に販売されてきました。現在は規制強化により表立った輸入はないですが、過去には密輸や密輸未遂の事件も多く発生しています。

少し古いデータですが、2016年と2017年にはコツメカワウソ39匹が日本に向けた密輸未遂事件で押収されています。また、東南アジアで摘発された密輸事件のうち、70%が日本を目的地としていたとのデータもあります。

詳細はこちらでご確認ください:

コツメカワウソの密輸を啓発する掲示物
沖縄こどもの国

日本国内には減税も多くのコツメカワウソが飼育せれています。彼らはどこから来ているのでしょうか?ヒントとなるのが、京都大学野生動物研究センターが2025年に発表した研究です。

この研究では、日本国内で飼育されているカワウソのDNAを解析し、出身地域を調べました。その結果、不法な密輸により押収された個体やアニマルカフェで飼育されている個体は、正規のルートで動物園等に輸入された個体とは遺伝型が異なり、タイ南部の密猟が横行している地域を原産とすることが示唆されました。この結果は、正規と非正規で輸入された個体が別のルートで日本に来ていることを示しています。押収された個体やアニマルカフェの個体は、密猟された個体である可能性が示唆されています。

詳細はこちらをご覧ください:

参考文献

京都大学野生動物研究センター – 国内飼育コツメカワウソのDNAから地理的由来を推定

要約(日本語)

全文(英語)

2-3 日本での飼育数

コツメカワウソについて、現在日本に何匹いるのか、どのような環境で飼育されているのか詳しくは不明ですが、JAZA(日本動物園水族館協会)に加盟する園館に関してはある程度データがあります。

2019年のデータでは、約50園館で250頭を飼育していました。そのうち約85%が国内繁殖個体、残りは海外の動物園からの輸入等でした。

2022年末のデータでは、50園館で雄114頭、雌100頭の合計214頭が飼育されていました。

では、JAZA非加盟の施設やアニマルカフェ等の民間施設、個人飼育の個体はどうでしょうか?残念ながら詳しいデータは入手できませんでしたが、先述の2025年に発表された京都大学野生動物研究センターによる研究では、日本国内のアニマルカフェで飼育されているコツメカワウソ33頭のDNAを解析していることから、少なくとも同数の個体が飼育されていると考えられます。中には10頭以上のカワウソを飼育しているカフェがあることを考えると、実際の飼育数はもっと多いでしょう。

このことから、個人やアニマルカフェ等を含めると日本国内では約300頭のコツメカワウソが飼育されていると考えられます。

ここで、一つの疑問が生まれます。

これらのコツメカワウソたちは、最適な環境で暮らしているのでしょうか?

JAZA加盟の園館であれば、園館による違いはあれ、最低限の広さや餌などの飼育環境は整えられていると考えられます。ガイドラインも存在します。

しかし、それ以外の場所ではどうでしょうか?非加盟の展示施設、個人飼育、アニマルカフェ等では?

コツメカワウソの飼育・展示環境の現状

ここからは、日本で飼育されているコツメカワウソの飼育・展示環境の現状を解説して行きます。

3-1 JAZA加盟園館での現状

コツメカワウソ 智光山公園こども動物園

コツメカワウソの飼育環境に関しては、JAZAはAZA(アメリカ動物園水族館協会)の定めるガイドラインを基に独自のガイドラインを制定し、加盟園館に推奨しています。

AZAによりますと、コツメカワウソ1頭当たりの展示場の広さは、最低でも体長の4倍×体長の2倍が必要とされています。コツメカワウソの体長は約40~60cmなので、60cmで計算すると、1頭当たりの展示場の広さは2.88㎡が必要となると計算できます。この計算を基に、JAZAでは加盟園館に対して1頭当たりの展示場の広さを3㎡以上にすることを推奨しています。もちろんこれはあくまで最低ラインです。

JAZAによりますと、国内のコツメカワウソ飼育施設の面積は平均44.82㎡とされています。個別の園館に関する情報は少ないですが、ペアや親子で飼育されている園館が多いことを踏まえると、こちらの平均だけを見る限りは最低ラインを下回ってはいないように見えます。

温度はどうでしょうか?東南アジア原産であるコツメカワウソは寒さに弱いのはもちろん、近年の日本の猛暑への配慮も必要です。AZAにより推奨される気温は22.2℃〜24.4℃です。温度の場合、広さと違い展示場内での差が発生しますので、展示場のどこかでこの温度になるように調整を推奨しています。

では、日本ではどうでしょうか?では、JAZA加盟園館ですと、最高気温の平均が30.0℃、最低気温の平均が平均8.1℃とされています。これはあくまで展示場内での最高・最低気温ですので、冷暖房や日影などでの工夫により気温の調整ができていれば、AZAにより推奨される気温に近づくと思われます。

Toki

私のおすすめ展示場は神戸どうぶつ王国のオッターサンクチュアリです!

2022年にオープンしたこの展示場は国内最大級の880㎡を誇り、東南アジアの湿地を再現した環境でカワウソが群れで生活しています。

3-2 その他園館での飼育環境

JAZAに非加盟の園館でも、コツメカワウソは飼育されています。残念ながら開示されている情報が非常に少ないため、今回は公式なデータがある新江ノ島水族館を除き展示場の写真を基ににしたAI推定や航空写真を基にした推定により面積の測定を行ってみました。

園館名展示場の広さ最大展示個体数1頭当たりの広さ
新江ノ島水族館18㎡(メイン展示場)44.5㎡
下田海中水族館6~9㎡(AI推定)22~3㎡
上尾丸山公園小動物コーナー約25㎡(航空写真推定)3約8.3㎡
伊豆三津シーパラダイス約4㎡(AI推定)7約0.6㎡
大内山動物園約13〜18㎡(AI推定)2約6.5〜9.0㎡

JAZA加盟園館の平均の広さが44.82㎡、推奨されている1頭当たりの広さが3㎡以上です。今回の測定では実際に展示場を計測していないため不確実な面もありますが、JAZA加盟園館と比較して全体的に面積が狭く、1頭当たりの広さが推奨値に満たないと思われる展示場も確認できました。

3-3 アニマルカフェ等での飼育環境

カワウソを飼育しているカフェは一般的に”カワウソカフェ”と呼ばれることが多いです。しかし、“カワウソカフェ”という単語が特定のアニマルカフェにより商標として登録されていること、また、カワウソ以外の動物も併せて飼育しているカフェも確認していることから、この記事内では”アニマルカフェ”という名称を使用します。

ではここからは、アニマルカフェでのコツメカワウソの飼育環境について見ていきましょう。訪問者からは”かわいい”等の感情的な意見は多く見られますが、飼育環境について公表されている正確な数値は見えにくいです。

Toki

この記事を書くために日本国内のカワウソのいるカフェについて改めて飼育環境の写真を見てみましたが、展示場の狭さが目立つと感じました。

今回は、2024年に牛根らが発表した調査を基に、飼育環境を見ていきます。

この調査では、2023年時点で国内で確認できたアニマルカフェ11カ所のうち、調査に協力した5カ所のデータを基に、アニマルカフェでのコツメカワウソの飼育環境をまとめています。

まずは、こちらのデータをご覧ください。調査チームが理想とする飼育環境と、アニマルカフェでの飼育環境をまとめたものです。

分類項目推奨する環境アニマルカフェでの環境
飼育数施設内の合計飼育数指定なし1頭:20%
2頭以上10頭未満:40%
10頭以上:40%
飼育数1つの展示場での飼育数複数での飼育1頭:44.5%
2頭以上:55.5%
陸場と水場1頭当たりの水場面積2.5m2以上2.5m2未満:100%
2.5m2以上:0%
陸場と水場水場の水深1.0m以上1.0m未満:80%
1.0m以上:20%
陸場と水場水場の水温18.3~29.4 °C推奨温度内:20%
推奨温度外:40%
無回答:40%
陸場と水場陸場の気温22.2~24.4 °C推奨温度内:40%
推奨温度外:60%
陸場と水場陸場と水場の比率陸場は水場の2倍推奨比率以下:60%
推奨比率以上:40%
餌の内容ヒヨコ、皮付きのウサギ、赤身肉、キャットフード、すりおろした果物と野菜、魚。さらにビタミンサプリメント、ミールワーム、カタツムリ、ミミズ、コオロギ、ザリガニ、貝類、レーズン、無塩ピーナッツなどを補助飼料として与える。推奨する餌:83.3%
推奨しない餌:16.7%
餌の分量体重の約20%体重の20%未満:40%
体重の20~25%:20%
計測なし:40%
エンリッチメント道具の有無提供する道具あり:100%
道具なし:0%
エンリッチメント道具の機能耐久性があり、環境にやさしい推奨する道具:100%
推奨しない道具:0%
エンリッチメント体を乾かすための素材タオル、干し草、稲わら、造園用の植物、落ち葉推奨する素材:100%
推奨しない素材:0%
エンリッチメント展示場の清掃頻度毎日の部分清掃のローテーション推奨する頻度:100%
推奨しない頻度:0%
健康管理体重指定なし3.0-5.0kg
健康管理健康的な体格(K)1.0以上オス:1.14~2.11 (中央値1.19)
メス:1.19~1.25 (中央値1.22)
健康管理マイクロチップの挿入指定なし挿入あり:60%
挿入なし:40%
健康管理病歴の記録指定なし記録あり:80%
記録なし:20%
健康管理病歴の詳細指定なし泌尿器系::3例
消化器系:1例
皮膚:3例
呼吸器系:2例

このデータを基に、アニマルカフェでの環境はこのようにまとめられます:

  • 約半数の展示場で単独飼育されており、社交性の高い動物にとってストレスになる可能性が高い
  • 展示場の温度や広さに関しては、推奨する環境は少数派
  • 餌に関しては大半が推奨されている内容を与えてはいるが、詳しい内訳は不明
  • エンリッチメントに関しては、推奨されている環境に非常に近い
  • 健康管理に関しては、改善が求められる

なお、今回の調査では先述の通り全国で確認できた11カ所のアニマルカフェのうち5カ所からしか回答を得られていません。回答を得られなかったカフェの飼育環境は不明であり、より悪い環境で飼育されている可能性は十分あると思われます。

この調査の詳細を知りたい方はこちらをご覧ください:

参考文献

Assessment of Captive Environment for Oriental Small-Clawed Otters (Aonyx cinereus) in Otter Cafés in Japan

和訳:「日本のカワウソのいるカフェにおけるコツメカワウソ(Aonyx cinereus)の飼育環境の評価」

おわりに

コツメカワウソ さいたま水族館

いかがでしたでしょうか?

「カワウソの飼育を考える」前編となる今回の記事では、日本で飼育されているカワウソの紹介や、コツメカワウソについて、そして現在日本で飼育されているコツメカワウソの環境をお伝えしてきました。

日本で飼育されているカワウソの現状が少しでも皆様に伝わりましたでしょうか。特に一部の園館やアニマルカフェでの飼育環境が、カワウソにとって好ましくないものであることはご理解いただけたと思います。

では、飼育環境をどのように改善すれば良いのでしょうか?世界ではどのような飼育環境が推奨されているのでしょうか?

後編の記事では、コツメカワウソの食生活、理想的な飼育環境、人とのかかわりなどについて、様々な団体のガイドラインやマニュアルを比較しながら解説していきます。

全てのカワウソたちが少しでも幸せに暮らせるよう願っています。

後編の記事はこちら↓

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この記事を書いた人

aquarium_photosのアバター aquarium_photos 海外在住

日本生まれ、海外(台湾・マレーシア・オーストラリア)育ち。

学生時代には海外の動物園で長期のボランティア活動を行い、野生動物と人との関係について学びました。
卒業後はベンチャー企業やIT企業に勤務する傍ら、副業としてペット業界にも関わるなど、動物に関する活動を継続してきました。

2024年からはマレーシアを拠点に、現地の動物園や水族館を巡る日々を送っています。

これまでに訪れた動物園・水族館は200か所以上。