マカクとは

マカクとは、オナガザル科マカク属のサルたちの総称です。

マカクに共通する特徴

頬袋

頬袋があることで、食べ物を一時的に溜め込むことができます。

尻だこ

木の枝や硬い岩の上でも座れるように、皮膚が硬くなっています。

泳ぐ

サルは水を怖がる種も多いですが、マカクの多くは水を怖がりません。

群れ

マカクは母系集団で、オスは成長すると群れを離れます。

現在知られているマカク24種

レッドリスト、カテゴリー別

絶滅危惧ⅠA類(CR)

ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

学名和名
Macaca pagensisパガイマカク
Macaca nigraクロザル

絶滅危惧ⅠB類(EN)

近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

学名和名
Macaca sylvanusバーバリーマカク
Macaca nemestrinaミナミブタオザル
Macaca siberuシベルトマカク
Macaca silenusシシオザル
Macaca mauraムーアモンキー
Macaca munzalaアルナーチャルマカク
Macaca leucogenysホオジロマカク
Macaca sinicaトクモンキー
Macaca fascicularisカニクイザル

絶滅危惧Ⅱ類 (VU)

絶滅の危険が増大している種

学名和名
Macaca leoninaキタブタオザル
Macaca heckiヘックモンキー
Macaca nigrescensゴロンタロマカク
Macaca ochreataブーツマカク
Macaca brunnescensブトンマカク
Macaca tonkeanaトンケアンモンキー
Macaca radiataボンネットモンキー
Macaca arctoidesベニガオザル

準絶滅危惧 (NT)

絶滅危惧種には該当しないが、近い将来に絶滅危惧種に移行する可能性があるもの

学名和名
Macaca assamensisアッサムモンキー
Macaca thibetanaチベットモンキー

低懸念(Least Concern)

絶滅危惧種および準絶滅危惧種には該当せず、現時点で絶滅の危険性が低いもの

学名和名
Macaca cyclopisタイワンザル
Macaca fuscataニホンザル
Macaca mulattaアカゲザル

国際マカク週間とは

5月の第1週目は、国際マカク週間(International Macaque Week)です。

マカクの半数は絶滅危惧種に指定されています。マカク属のサルの仲間について知り、マカクが直面する多くの課題について意識を高めるための一週間です。今年は、シシオザルを飼育する園館でイベントが行われます。

本記事では、9種のマカクを紹介します。

シシオザル飼育園
  • 札幌市円山動物園
  • 仙台市八木山動物公園
  • 大宮公園小動物園
  • 東武動物公園
  • 日立市かみね動物園
  • よこはま動物園ズーラシア
  • 長野市城山動物園
  • 浜松市動物園
  • 静岡市立日本平動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 天王寺動物園
  • とくしま動物園
  • 愛媛県立とべ動物園
  • 福山市立動物園
  • ときわ動物園
  • 福岡市動物園
  • 熊本市動植物園
  • 鹿児島市平川動物公園

この記事で紹介する9種のマカク

ニホンザル

生息地日本(北海道・沖縄除く)
環境広葉樹林帯

ニホンザルは日本の固有種で、私たちには馴染み深い動物です。いわゆる「ボスザル」は存在しませんが、群れの中で順位が決まっています。
αオスのような存在はいないため、メスは複数のオスと交尾を行います。生まれた子供の父親はわからないため、交尾したオスは群れを離れて別の群れに加わり、また最下位からの日々を送ります。

アカゲザル

生息地インド北部、東南アジア
環境森林・湿地林
群れ10〜50頭前後

アカゲザルはニホンザルに似ていますが、よく見ると尾があります。アカゲザルの血液から発見されたRh抗原によって、人間の血液型の区別が可能になりました。「Rh」は、アカゲザルの英名「Rhesus monkey」からきています。

チベットモンキー

生息地中国
環境山岳地帯、常緑樹林帯・落葉広葉樹林
群れ15~50頭

チベットモンキーのオスは、マカクの中では最大級の大きさまで成長しますが、慎重な性格の個体が多く、高い声で鳴きます。闘争が起きた際、仲直りの証しにオス二頭が子供を高く差し上げる「ブリッジング」と呼ばれる習性があります。バーバリーマカクなども、この行動を行います。

トクモンキー

生息地スリランカ
環境乾燥林・熱帯雨林
群れ20〜40頭

トクモンキーは、頭頂部の毛が中心から外へ向かって放射状に生えており、帽子(トーク帽)をかぶったように見えるのが特徴です。年齢とともに顔が赤くなっていきます。マカクの中では最も小型で、農地開発によって生息地が減少しています。スリランカの固有種ですが、狩猟も行われており、法的な保護も行われていません。

ボンネットモンキー

生息地インド南部
環境森林、竹林、乾燥林
群れ10〜40頭

ボンネットモンキーは、髪型がボンネット(ヨーロッパの伝統的な帽子)を被っているように見えることから、この名前がつけられています。一部は都市部に生息しており、観光地や町に姿を現します。市場や民家で食料を食べてしまうため、現地の人にとっては関わりの深い動物です。

クロザル

生息地インドネシア
環境熱帯雨林
群れ50〜100頭

クロザルは、名前のとおり全身が黒い毛で覆われています。琥珀色の綺麗な目と、モヒカンのような逆立った冠毛が特徴です。相手に歯を見せ、笑顔のような表情をすることで、相手に対して敵意がないことを示します。絶滅危惧種であるクロザルですが、スラウェシ島ではサルは貴重なタンパク源であり、食用目的の狩猟は制限されていません。また、居住地や農地が拡大されることで生息地が減少し、農地に現れたクロザルは害獣として捕獲されることもあります。保護区で保護活動が続けられていますが、密猟も確認されており、危険な状態です。

シシオザル

生息地インド
環境熱帯雨林
群れ10〜40頭

シシオザルという名前は、尾の先端の房状の毛がライオンを連想させることに由来します。顔の周りの毛は、雌雄関係なく生えています。オスは縄張りを守るために大きな声(ラウドコール)を発します。開発による森林の破壊によって生息数は減少しています。日本国内では15施設以上で飼育されており、世界中の動物園で保護や繁殖が取り組まれています。

ミナミブタオザル

生息地東南アジア
環境熱帯雨林
群れ10〜30頭

ミナミブタオザルという名前は、ブタのような細くて短い尾をもっていることに由来します。別名は「ココナッツモンキー」です。現地では飼い慣らされ、ココナッツの収穫を行うことがあります。現在は、飼育下で繁殖した個体のみが飼育を許可されています。開発によって生息地である森林が耕作地に代わってしまったことで、作物を荒らす害獣として扱われることもあります。医療研究、ペット目的の密猟も原因の一つです。

バーバリーマカク

生息地モロッコ、アルジェリア
環境岩場
群れ20〜30頭

バーバリーマカクは、唯一アフリカに生息するマカクです。バーバリーマカクでは、オスも子育てに参加します。オスが子育てを行うことで、群れの中で地位を向上する機会が得やすくなる利点があると考えられています。メスは複数のオスと交尾をするため、オスにとって、その子供が自身の子供かはわかりません。生息する地域の人々の主な仕事は家畜の飼育や炭焼きであり、森林開発や家畜との競合によって生息地が減少しています。

日本の動物園で会えるマカク

日本では、24種中13種のマカクが飼育されています。

ニホンザルのように全国で飼育されているマカクもいれば、ベニガオザル、ムーアモンキー(愛媛県立とべ動物園)、チベットモンキー(よこはま動物園ズーラシア)、バーバリーマカク(日本モンキーセンター)のように1施設のみで飼育されているマカクもいます。

現在、ムーアモンキーは国内で1頭のみの飼育です。

カニクイザル
日本で飼育されているマカク
ニホンザル
アカゲザル
タイワンザル
カニクイザル
ベニガオザル
チベットモンキー
トクモンキー
ボンネットモンキー
クロザル
ムーアモンキー
シシオザル
ミナミブタオザル
バーバリーマカク
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