残り○頭!?日本の動物園で会える希少動物たち

はじめに…

皆さんは近年、動物園で飼育されている動物の数がどんどん減っていることをご存じでしょうか?
今回は特に数が少なくなっていて、魅力にあふれる、ぜひ会いに行ってほしい動物たちを紹介します!!

12歳の男の子、モアラ

No1・セスジキノボリカンガルー ~Goodfellow`s Tree Kangaroo~

皆さんは、木登りするカンガルー見たことありますか??

日本で会える唯一のキノボリカンガルー属(Dendrolagus)であるセスジキノボリカンガルーは、国内にあと2頭のみ!!オスの「モアラ(12 歳)」とメスの「タニ(18 歳)」がよこはま動物園ズーラシアで暮らしています。本種は飼育下の寿命が20 年といわれ、2匹ともいい年齢になっています…が、まだまだ元気です!!

Ryusei

実は暑いのも寒いのも苦手…ほとんどの人は素通りしちゃうんです…

枝をぎゅっと握るタニ
ここを見て!!推しポイント!

このキラッキラの目…モッフモフの体…餌食べるときに枝をギュッとするポーズ…推せます…
高温低温が苦手なので、春と秋、そして湿度の高くなる梅雨の時期に会いに行くのがおすすめです!!

No2・クオッカ(クオッカワラビー) ~Quokka~

クオッカスマイル

「世界一幸せな生き物」、それがクオッカワラビーです。
オーストラリア南部の島(ロットネスト島)にのみ生息する小型のカンガルーの仲間(双前歯目)で、近年笑っているように見える「クオッカスマイル」がSNSを中心に大流行しました。

日本国内では、埼玉こども動物自然公園でのみ飼育されています!さらに、世界の動物園で見ても、オーストラリア以外ではここでしか見る事が出来ません!!

真ん丸なクオッカ
ここを見て!!推しポイント!

丸いフォルム…餌をつかむちっちゃな手…そして何と言ってもこの笑顔(クオッカスマイル!)!!!
2025年2月に袋から出た赤ちゃん「ムスビ」の破壊力といったら…もう…(悶絶)

ムズビちゃん…まだ届かないかな…
赤ちゃんの頃は鼻がピンク!!

No3・ベアードバク ~Baird`s Tapir~

舌ペロするアグア

まず、この動物について知っている方が少ないのではないでしょうか??皆さんが思う「バク」という生き物は白黒で↓こんな感じの生き物ではないでしょうか?(これはマレーバク)

ズーラシアにいたひでおとロコ
Ryusei

「夢を食べる」という伝説についてはまたの機会に…

ベアードバクは中央アメリカ南部に生息している、世界で2番目に大きいバクです!

日本では、横浜の金沢動物園にオスが2頭、「アグア」と「ファビオ」が住んでいるだけです。オスが2頭ということで繁殖もできない…というわけです…

幸せそうな表情のアグア
ここを見て!!推しポイント!

全身チャコールグレーの神秘的なボディに、時々見せる笑顔(?)…無防備すぎる寝相…ご飯食べる時の幸せそうな表情…おまけに胴体をデッキブラシで擦られるのが大好き…もうさいっこうに可愛いんですよ!!!!

↓参考文献:金沢動物園公式ホームページ
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/animal/america/kanazawa12

No4・ミミセンザンコウ ~Chinese pangolin~

東京ズーネットより引用(https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=21260)

「鱗をもつ哺乳類」といわれたら、皆さんはどのような生き物を想像するでしょうか?正解は、こんな感じです!

全哺乳類の中で”唯一”鱗を持つ哺乳類であるセンザンコウは、東南アジアからアフリカにかけて広く生息していますが、夜行性の為、野生でも滅多に出会えません(実体験)

…ちなみにアルマジロは鱗ではなく、小さな骨の甲羅だったりします

この生き物が有名なのは「世界一密漁されている動物」という不名誉な名前がついているからかもしれません…

Ryusei

鱗を漢方薬にするため、今でも密輸が絶えません…

日本国内では…なんと1頭のみ!!!!!上野動物園の「夜の森」でのみ飼育されています!!!!高齢のメス個体なのでぜひお早めに会いに行くことをお勧めします…!

ここを見て!!推しポイント!

まず、姿を一部見られただけでもラッキーです!!喜びましょう(w)夜行性の為ほどんど木箱の中にもぐって過ごしています。
が、朝ごはんと夜ごはんの時だけ巣箱から出てきます!その時間を狙ってみると会えるかも…?

つぶらな瞳とヨチヨチ歩き…食べ終わるといそいそと巣箱に戻っていくところまで…なんだかのんびり屋さんの人間みたいで愛らしいですよ!!

No5・タスマニアデビル ~Tasmanian devil~

今は亡き「テイマー」♂

デビル(悪魔)と聞くととんでもなく恐ろしい生き物を想像しますが、実際は子熊みたいな見た目の小さな生き物です。日本国内には多摩動物公園にメスが2頭「ワイティー」「パピティー」いるのみです!

オーストラリアに生息するタスマニアデビル、実は死肉を食べる“スカベンジャー(掃除屋)”です!さらに鳴き声が「ぐぉぉぉ」と悪魔のような鳴き声をします(名前の由来)…そりゃデビルだわ…

Ryusei

口の周りに毛がないのは、死骸に顔を突っ込んで食べる時に汚れない
ためだったり…

ここを見て!!推しポイント!

夜行性の為、基本寝てますw しかもガラス張りの為、反射しまくりで写真が撮りにくい…
でもたまに起きてくれた時、このつぶらな瞳と短い脚、子熊のような寝ぼけた顔がたまらなく可愛いのです…!!!

これからのナイトズーが狙い目です!!

まとめ

今回紹介した以外にも貴重な種が動物園にはまだまだいっぱいいます!インドライオン…コモンツパイ…テングザル…ローンアンテロープ…ラーテル…これらの種はまた別の機会に!!

ぜひ少しでも興味を持ってもらえましたら、実際に動物園に行って会ってみてくださいね!!

これからもZoo Portalをよろしくお願いいたします!!

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この記事を書いた人

Ryusei -動物ガチ勢-のアバター Ryusei -動物ガチ勢- 現役獣医学部生

動物ガチの大学生です! 動物園と一緒に動物福祉の研究しました!2023年埼玉県私学文化祭最優秀賞、2024年日本動物学会高校生ポスター賞受賞、2024年3月千葉市動物公園にて講演会を実施
推し動物はゾウ、ヒョウなど…!