海外遠征入門・前編

はじめに

Toki

はじめまして!マレーシア在住のTokiです。

突然ですが、動物園好きの皆様!海外遠征って行ったことありますか?

今回の投稿では、前後編に分けて海外遠征の準備の仕方や注意点などを解説していきます。海外遠征を予定している方にぜひ読んでいただきたい内容です!また、海外遠征したことある方も、新たな発見があるかもしれないので是非読んでみてくださいね!

前編となる今回は、このようなステップで解説していきます!

STEP
行先を考えよう

1-1 目標種を探そう!

1-2 最新の情報を知ろう!

1-3 迷ったらここ!お勧めの目的地!

STEP
渡航の準備をしよう

2-1 渡航時期を決めよう!

2-2 現地の動物園ファンに聞いてみよう!

2-3 航空券・ホテルを手配しよう!

2-4 現地での移動手段を考えよう!

2-5 通信手段を考えよう!

2-6 医療について考えよう!

2-7 言葉を覚えよう!

① 行先を考えよう!

「海外の動物園に行ってみたい!」と考える人は多いと思いますが、いざ行くとなると、どの動物園に行こうかと悩む方は多いのではないでしょうか?

  • 海外ならではの展示が見たい!
  • 日本からお引越しした特定の子が見たい!
  • 日本では会えない動物に会いたい

などなど、皆さんそれぞれ理由があると思います。今回は、一番行き先が決まらなそうな“日本で会えない動物に会う”について解説していきます。

1-1 目標種を探そう!

世界中の動物園に飼育されている動物が一覧で見れるサイトがあれば海外遠征に便利だな…と思った方は多いのではないでしょうか?

じつはあるんです!Zootierlisteというサイトで、元々はドイツの動物園好きが集まって作成したサイトです。その後ヨーロッパ全土や北米に広がり、最近アジアも含めた世界中の動物園・水族館に対応するようになりました。

Zootierliste
https://www.zootierliste.de/en

残念ながら言語はドイツ語と英語のみですが、機能自体はシンプルなので使用は難しくありません。詳しい使用方法に関しては後日別途解説記事を執筆予定です。

特に目標とする動物種がいる場合は、このサイトで大体の目的地を決められます。ただし、注意点もあります。

  • 情報が不正確な場合がある
  • 情報が古い場合がある
  • 亜種が複数登録されている場合、亜種ごとにページを確認する必要がある

最新の情報は、実際に園に確認するようにしましょう!

1-2 最新の情報を知ろう!

さて、目標とする動物種がいるかもしれない動物園を見つけたら、実際に園に連絡してみましょう。英語が苦手な方でも、Google翻訳などで現地の言葉に翻訳すれば問題ありません。
園のSNSアカウントにDMしたり、ホームページに記載のメールアドレスに連絡して、このような飼育情報を聞いてみましょう!

  • その動物を今も飼育しているか
  • 特定のイベント(動物ショーや有料のふれあい等)でのみ会える動物なのか
  • お勧めの観察時間(餌の時間等)

注意点として、海外の動物園は国内と比べて返信が遅いことや返信がないこともあります。時間に余裕をもって問い合わせましょう。

また、情報は動物だけに限りません。国によっては、治安の悪化や伝染病の蔓延などにより外務省から渡航の自粛が求められる地域もあります。必ず遠征の計画時に確認し、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」以上の地域には行かないようにしましょう。

1-3 迷ったらここ!お勧めの目的地!

さて、皆さんの中には“特に見たい種類はいないけど、とりあえず海外遠征がしてみたい”と思う方もいるかもしれません。そんな方のために、お勧めの遠征先をピックアップしてみました!

台湾(台北・桃園)

おすすめポイント

  • 日本から直行便が多く、距離も短いため週末遠征も可能!
  • 治安や交通アクセスが良く、海外に不慣れ方も行きやすい

おすすめ園

台北市立動物園
https://english.zoo.gov.taipei

Taipei Zoo

おすすめポイント

ボンゴ、シナイタチアナグマ、ソマリノロバ等国内では会えない動物が多数!


おすすめ園

Xpark
https://www.xpark.com.tw/jp

Xpark
Xpark │ Japanese 地球上のさまざまな場所で暮らす生きものたちの環境を、最先端テクノロジーを駆使し、気温や湿度、香りや音までを緻密な計算により再現。天井・壁・床にまで多様な演出が施...

おすすめポイント

八景島シーパラダイスの運営会社が初めて海外で展開する大型水族館。日本との比較がしやすい!


シンガポール

おすすめポイント

  • 日本の主要空港から直行便あり!
  • 英語が通じて、治安も良いため渡航のハードル低め!

おすすめ園

シンガポール動物園 Singapore Zoo
https://www.mandai.com/ja/homepage/singapore-zoo.html

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おすすめポイント

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おすすめ園

バードパラダイス Bird Paradise
https://www.mandai.com/ja/homepage/bird-paradise.html

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おすすめポイント

広大な敷地に広がる巨大なウォークイン展示場で、自然に近い環境で多くの鳥に会える!


おすすめ園

ナイトサファリ Night Safari
https://www.mandai.com/ja/homepage/night-safari.html

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おすすめポイント

夜間営業に特化した園で夜行性の動物の生き生きとした姿に会える!


シンガポールには他にも、リバーワンダー、レインフォレスト・ワイルド・アジア等複数の動物園もあり!
動物園好きは満喫するのに1週間以上かかるかも?

➁ 渡航の準備をしよう

さて、行き先が決まったら、次は渡航に関してもう少し具体的に考えてみましょう。

2-1 渡航時期を決めよう!

実は海外遠征は渡航時期がかなり需要!このようなことを踏まえて時期を考えましょう

  • 現地の気候(雨期や乾期があるのか等)
  • 現地の大型連休はなるべく避けましょう
  • 宗教上の大きなイベント前後はなるべく避けましょう

2-2 現地の動物園ファンに聞いてみよう!

動物の展示状況や地域の治安などは、ネットでも調べられますが、やはり生の声一番です!この機会に、SNS等を活用して現地の動物園ファンにメッセージを送ってみましょう!私も海外遠征の際には現地のファンの方とやり取りしながらスケジュールを立てたりしています。また、カナダやベルギーの動物園ファンの方がマレーシアを訪問した際には地元の動物園を案内したりもしていました。

ネットで知り合った方と直接会うのはリスクがあるため十分注意してください

2-3 航空券・ホテルを手配しよう!

日程が決まったら、次は航空券とホテルの手配ですね!
まずは航空券を探しましょう。おすすめのサイトはSkyscanner

Skyscanner
https://www.skyscanner.jp/?currency=JPY&locale=ja-JP&market=JP

こちらのサイトは、出発地と目的地を入力すると、様々な航空会社のチケットを一覧で表示してくれるので便利です。

ただ、ここには注意点が。このサイトで購入すると、中には海外の代理店経由での購入だったり、座席や預入荷物の指定ができない場合があります。おすすめは、このサイトで路線を確認後、航空会社の公式サイトや信頼できる代理店でチケットを購入することです。

航空会社は大きく分けて“フルサービス”と“LCC”があります。大まかな点をまとめたので自身の予算や目的に合ったものを選びましょう。

項目フルサービスLCC
値段比較的高めで安定比較的安めだが時期による差が激しい
預入荷物基本的に一定まで無料基本的に有料
座席指定基本的に無料基本的に有料
座席広めなことが多い狭い(有料で広めの席あり)
就航空港中心地の空港が多い都市によっては郊外の空港
就航時間便利な時間帯が多い深夜・早朝便が多い
キャンセル・変更無料なこともある基本的に有料
遅延・欠航時の対応手厚い対応あることが多いほぼない
Toki

ちなみに私はLCC派です。

航空券が決まったら、ホテルの手配をしましょう。海外のホテルは、日本と比べて価格でのレベルの差がかなり激しい印象です。私自身、“安いから”という理由でよく調べずにホテルを予約した結果、部屋の鍵が閉まらない、部屋中カビだらけ等の部屋を案内された経験もあります。

ホテル予約サイトなどは海外のサービスも含めて色々ありますが、万一トラブルが発生した際に不慣れな土地で現地語で交渉するのはかなり難しいと言えるでしょう。そこで、おすすめのサイトは楽天トラベルです。

楽天トラベル
https://travel.rakuten.co.jp/kaigai

都市や予算に合わせて色々なホテルを探すことができます。海外の主要都市であれば安心できる日系のビジネスホテルも多いので、安さに釣られてよくわからないホテルに滞在するよりは、多少高めでも日系ホテルに宿をとり、動物園を満喫するのをおすすめします。

2-4 現地での移動手段を考えよう!

日本国内の旅行だと、最寄りの空港に到着後にレンタカーを借りて動物園に行く…なんてことは一般的ですよね。実際に私も沖縄や北海道の遠征ではレンタカーを活用していました。

しかし、海外遠征となると話は変わってきます。一部の国を除き、現地での運転はおすすめしません。

  • 日本で国外運転免許証を取得しても、運転できない国がある
  • 左ハンドル右側走行の国での運転はかなりの慣れが必要
  • 交通ルールが日本と異なる
  • 日本と比べて交通マナーが悪いことが多い
  • 万一の事故の際にトラブルが多い
  • 有料道路や有料駐車場の利用に現地の専用システムが必要な場合がある

このように、見知らぬ国での運転には多くのリスクが付き物です。また、公共交通機関に関しても、台北等一部の都市を除き動物園遠征には不向きです。

では、どのように移動すればよいのか?おすすめは配車アプリの活用です。海外では、一般のドライバーが研修を受けて、第三者を有償で運ぶアプリがここ数年急速に普及しています。国によりサービスは異なりますが、台湾やアメリカではUBER、東南アジア方面ではGRABが主なサービスです。

おすすめの理由はこちら:

  • ドライバーとのコミュニケーションが自動で翻訳されるため会話に困らない
  • 乗車・降車の位置をアプリで設定できるため迷わない
  • 乗車前に料金が確定するのでぼったくり被害がない
  • 事前予約が可能(地域による)
  • 動物園をはしごする場合、運転手付きで1日貸し切りなども可能(地域による)

このように、まさに動物園遠征にぴったりなサービスですね。注意点として、深夜早朝や郊外などでは車がなかなかつかまらないこともあります。予定がわかるなら、事前予約しましょう。日本で事前にアプリのダウンロードやアカウント作成をしておくと便利です。

2-5 通信手段を考えよう!

海外旅行の際に意外と忘れがちなのが、通信手段です。現地のFree Wifiのみでの遠征はリスクがあるので、必ず通信手段を考えましょう。通信手段としては、レンタルWifiとeSIMの二択になると思うので、特徴を書いておきますね。

項目レンタルWifieSIM
使用可能なスマホ全て2018年以降に発売のスマホ(一部キャリア契約の端末や格安端末では使用不可)
パソコンへの接続可能基本的に不可
追加機器必要不要
追加充電器必要不要
コスト比較的高め比較的安め
機器の返却必要不要

結論として、eSIM対応端末なのであればeSIMがおすすめです。契約サイトは色々とありますが、おすすめはこちらです。

klook
https://www.klook.com/ja/wifi-sim-card

説明もわかりやすく、日本国内で契約・支払をして、現地についてら切り替えるだけなので簡単です。自身の遠征日程やデータ使用料を考えて、余裕を持ったプランを考えましょう。

2-6 医療について考えよう!

海外遠征で忘れがちなものをもう一つ。医療についてです。日本国内では保険証があるし、遠征先で万一何かあっても地元の病院に行ったり、緊急の場合は救急車を呼べばよいのですが、海外ではそうはいきません。しっかりと準備しましょう。

海外渡航時は、海外旅行保険への加入を強くおすすめします。現地で医療機関のお世話になる際は、保険がないと高額な自費診療になります。また、不慣れな土地で適切な医療機関を見つけるのも困難です。国によっては救急車が有料であったり、言葉の通じない外国人は後回し、等ということもあります。万一のトラブルの際に身の安全を守るためにも、渡航前に保険に加入しましょう。

また、渡航地域によっては、事前にワクチン接種をおすすめします。特に狂犬病に関しては、オーストラリア等安全とされる国への渡航以外はなるべく事前にワクチンを接種しましょう。動物園の動物が感染しているリスクなども十分考えられるので、特にこの投稿を読んでいる動物好きの皆さんにはおすすめします。

最新の情報はこちら

外務省 海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp)

ページ中央「海外安全情報(新着情報)」をご確認ください。

他にも、外務省や厚生労働省が発表している最新の情報をもとに準備をしましょう!

2-7 言葉を覚えよう!

海外に行く際には、最低限の挨拶や単語を現地の言葉で覚えておくと色々を便利です。もちろんスマホの翻訳アプリもありますが、通信が圏外であったり、とっさの時に単語が入力できない、などもありますよね。動物園好き向けに、特に覚えておくべきおすすめの単語を用意しました。

  • この動物は今日展示されますか?
    (英:Is this animal on display today?)
  • この動物は何時まで見れますか?
    (英:Until what time can we see this animal?)
  • 餌の時間は何時ですか?
    (英:What time is the feeding?)
  • この動物はどこにいますか?
    (英:Where can I find this animal?)
  • この動物を何匹飼育していますか?
    (英:How many of this animal are kept here?)

長めの単語はメモに書いておくのも良いですね!

おわりに

海外遠征入門の記事はいかがでしたでしょうか?長くなるので前編はここまでにしましょう。後編では、渡航直前から帰国後までの流れや注意点を解説していきます。

Toki

この記事に対する意見や、書いてほしいテーマの提案も大歓迎です!引き続きよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

aquarium_photosのアバター aquarium_photos 海外在住

日本生まれ、台湾・マレーシア・オーストラリア育ち。

大学では野生動物と人との関係を学び、卒業後はベンチャー企業やIT企業で勤務。副業としてペット業界にも関わるなど、動物に関する活動を続けてきました。

2024年よりマレーシアに拠点を移し、現地の動物園・水族館を巡る日々を送っています。これまでに訪問した動物園・水族館は200か所以上。

Instagram:@aquarium_photos
X(旧Twitter):@aquatokk