8月5日、もう何の日かわかりますよね?
そう…広島市安佐動物公園にて、マルミミゾウのアオが生まれた日です!!!!
この度、ZooPortal取材班企画第一弾として安佐動物公園様に取材させていただき、マルミミゾウを担当されている佐々木様より、様々なお話を伺うことができました!!飼育員さんしか知らないような情報がたくさん!
ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです。
Q.マルミミゾウ繁殖に関して苦労したこと、大変だった事

サバンナゾウやアジアゾウの繁殖事例は日本国内でもありますが世界的に見ても数少ないマルミミゾウの繁殖事例は全くと言っていいほど無い為に対策が立てにくかったです。
サバンナゾウやアジアゾウの繁殖事例をどれだけ参考にしていいのかもわからないし、そもそも安佐動物公園には繁殖実績が無かったので本当に全部手探りでした。
Q.サバンナゾウとマルミミゾウを飼育していて異なる点


安佐動物公園あまり大差ないかも…?
よく聞かれますが、実は飼育する側からすると、意外と大差ないです。さっぱり大きさが違いますからそれにまつわることは異なりますが、餌やトレーニング、獣舎清掃などはほとんど変わらないです。
昔からよくアフリカゾウなら凶暴、アジアゾウなら穏やか、などゾウの種類によって性格が違うと言われてきていましたが実際に飼育しているとそんな事はないと思います。やはり種類によってではなくその子の性格として現れているのかな?と感じます。アフリカゾウでも気が荒くない個体もいるし、アジアゾウでも穏やかじゃない個体もいると思います。
Q.マルミミゾウ3頭の特徴と飼育員さんから見た魅力




A.ダイはかなりわかりやすく、頭が大きく牙が長く立派ですね。国内でもこれだけ長く立派な牙が生えているゾウは珍しいと思います。マルミミゾウの中でもかなり大きいと思いますので、そんなサイズや迫力などが魅力だと思います。またサバンナゾウのタカとも比較しやすいので違いが分かりやすいとも思います。
また、頭が大きく体が小さい、2頭身のようなかわいらしいフォルムをしているのもまた魅力だと思います。
メイは3頭の中で一番古くからいるベテランですが、昔はとってもヤンチャでした。しかし、アオが生まれ母親になってからは落ち着いてきましたね。2001年からいるため沢山の方に愛され動物園の人気者アイドルとして長い間活躍してくれています。
やはりずっと居てくれていることもありますがとても賢い個体だと思います。バックヤードでのトレーニングの時など、私達飼育員の気持ちを読み取って行動をしてくれたりもするのでとても助けられます。
アオはとにかく元気いっぱい!よく走る、よくはしゃぐ、子どもらしい!!やはり寝ている姿やミルクを飲んでいる姿は可愛らしいですね!
今は本当に子供っぽい性格だなと思います。



個体識別できるようになっておくと面白いかもですね!!
Q. マルミミゾウに関して、一番知ってほしいこと。







A.そうですね…やっぱりマルミミゾウ自体の存在でしょうか
まずゾウという動物に種類があるということ、その中でもマルミミゾウというゾウの種類があるということを知っていただきたいです。
サバンナゾウやアジアゾウは馴染みがある方も多いと思いますが、アフリカゾウというゾウを更に細かく見ると「サバンナゾウ」と「マルミミゾウ」という種類に分けられるという事はあまり知られていなかったりもします。アフリカゾウ=サバンナゾウという方も多いんじゃないかと思います。この広島県の中でもマルミミゾウを知らない方もいるぐらいなので、ゾウという動物をもう少し踏み込んでマルミミゾウというゾウを知って欲しいですね。
またそのマルミミゾウは絶滅の危機にあるということ、あと50年もしたら世界からマルミミゾウが見れなくなってしますかもしれないということ、そこから私達にどういった事ができるのか?という事を園内のゾウ達から学んで頂けると嬉しいです。
どれだけ希少なのかという事やアフリカゾウの中にも2種あるということ、さらにここでは繁殖までできたということを知ってほしいです。




Q. ゾウを飼育するうえで大切にしている事





A. やっぱり日々の健康管理ですかね。
これはゾウに限らずどんな動物も飼育するにあたって毎日の観察や健康チェックはとても大事な事です。
動物の表情や動きまた排泄物の確認など…今回マルミミゾウの子供が生まれたということもあり尚、力を入れていますが、些細な変化にも気づけるように観察がやはり大事と思います。
ほかにも、動物のたって立場に考えることですね。やはり普段はどうしても人間目線になってしますので、人間と動物は違うということを忘れずに、ゾウがどういうことを求めているのかを察知できるようにしたいと思っています。
Q.アオの1日の食事メニュー





実は…まだ未定!
人参、リンゴ、サツマイモ、バナナなどを小さく切ってご褒美にあげたり、青草や干し草を少し個別の部屋においていたりはしていますが、基本的にはメイと一緒にいるためあまりよくわかっていなかったりします。
メインの栄養源としてはメイの母乳ですが、メイのご飯をつまみ食いしたりしています。基本的に青草やりんご、人参、さつまいもなどが中心ですが、体重測定の際などは体重計に乗ってもらうために人工ミルクを購入し与えています!
特にアオはさつまいもが好きみたいです。
好物にもかなり個体差があるようで、甘いものが好きと言われがちなゾウですが、タカは甘いものが好きですがメイはそんなに好きではなかったりします。ダイもスイカやりんごなど甘いものも大好きです。
薬に混ぜるときに黒糖やパンを使ったりもします。
Q. アオとの1年で1番の思い出





A.この1年、ほんとうにいろんなことがありました…日々が思い出です。
生まれるときから想定より早いの日時で生まれたこともありますし、最初は授乳がうまくいかなかったこともあります。
最初のハードルを越えれば次のハードルが出てきます。
そんななかでも昨日はできなかったことが今日はできたり…
あることができたらすぐに次に進む…毎日チャレンジの連続です。
何もない日が1日もないくらい刺激がある日々なので、アオとの1番の思い出はこの毎日そのものですね。
アオは今後どうなる?


そうですね。まだ小さいのでハッキリとこうなるとはお伝えは難しいですが、将来的にはアオはオスという事もありますが、いずれ親子を引き離さないといけなくなります。
野生のオスゾウは成熟すると群れから離れていく傾向があるのでいずれはアオも母親のメイと離れる日が来るのかな?とは思ったりしますね…そうなれば敷地面積の問題もありますので、アオも今後この園にとどまるのか別の園に行くのか、目下検討中です。
今後のゾウ達の様子を総合的に見ながら考えていきたいなと思っています。



国内に残り2頭しかいないサバンナゾウのオス、今後は…?
安佐動物公園ではこの4頭で獣舎の許容量がマックスになります。なので、この園では新たにメスを受け入れて繁殖を狙うというのは残念ながらできないです。またこの巨体なので、タカを自体を搬出するにも多額の費用も掛かりますし、なかなか難しいですね…
Q.飼育員さんのとっておきの写真
A.アオの一歳を記念してアオの写真集が発売されます。その中に約50枚、てんこ盛りです!是非お買い求めください!!!
今回初めてマルミミゾウを自分自身の目で拝見させて頂いた上に担当の飼育員様から詳しいお話も聞かせて頂いた事を大変嬉しく思います。
マルミミゾウは日本でもここでしか見られない大変希少なゾウなので皆さんも是非足を運んでみてください。
担当:渡部拓夢(ZooPortal取材班・ゾウ使い)、代編:Ryusei(ZooPortal編集長)






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